卸売 M1616●江戸和本●南北経験医方大成[重刊医方大成論](寛永4年)

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南北経験医方大成[重刊医方大成論](寛永4年) 【判型】大本1冊。縦273粍。 【作者】。 【年代等】寛永4年9月刊。[京都]中野道伴板。 【備考】分類「医学・漢籍」。平松和馬「医方大成論について」によれば、中国、西暦1300年前半、元の時代、孫允賢によって全10巻からなる「南北経験医方集成」が編纂された。これは孫允賢が、いろいろな医学書から治療効果がはっきりしている処方を病症ごとに選び出しひとつの書物としてまとめたもの。さらに、明の時代の彦明公が、孫允賢の「南北経験医方集成」に劉河間の「医方精要宣明論」、寶仙老人の「抜粋方」などにある処方を加えて増補して、書名を「南北経験医方大成」と改めた。ニホンで本書が初めて翻訳されたのは、1528年、堺の医師阿佐井野宗瑞によってである。また、「南北経験医方集成」、「南北経験医方大成」、「医書大全」には各病症名による項目ごとに、そのはじめにそれぞれ病因論、病症論が付されている。これらの病因病症論は、医学のポイントを適切にまとめたものであり、初学者にとって大変参考となるものだった。そこで、その病因病症論だけを抜き出し「医方大成論」という一冊の書物としてまとめられた。白杉悦雄著「冷えと肩こり-身体感覚の考古学」(講談社)によれば、「医方大成論」は、江戸時代の前半期に最もよく読まれた医書であり、日本における中国医書の受容という面で果たした役割はすこぶる大きい。/『医方大成』は、宋、元の医学者が常用した重要な方剤(薬剤の調合、その方法、調合した薬剤)を種類分けして編纂したもの。全体を風、寒、暑、湿、傷寒、瘧(おこり)(間欠的な悪寒、発熱)、痢(り)などの72門に分けて、門ごとに、その病候について要点を論じ、医方を選び、その出典をすべて注記する。全体で2000余方を収録するが、方論は簡潔であり、広く普及し、後に中国 明や日本の医学者により増補版や選録本が刊行された。底本は和刻本として初期のもの(名古屋大学医学部史料室HP参照)。 ★原装・題簽摩滅・状態良好。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、寛永板(虫損)が、15,760円】。

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